「鳥取藝住祭」は、従来のアーティスト・イン・レジデンスの概念をていねいに捉え直し、芸術家がその地に住む/滞在することで生まれるさまざまを、小さなことも含めて意味づけし、社会の中に位置づけます。芸術家は、住民との交流やリサーチを行うなどして、作品が完成するまでの過程と時間を地域と共有しながらプロジェクトを進めます。芸術体験ができる時間や空間は、芸術家と地域住民の協働により生み出します。また、芸術やそれを取り巻く環境などをテーマに、現代美術家、キュレーター、ライターなどを招いたプレゼンテーション、対談、鼎談ていだん等を行うプログラム「芸術学校」を県内各地で開催いたします。
※アーティスト・イン・レジデンス(AIR)とは 、アーティストが通常拠点とする活動場所とは異なる場に滞在し、文化・歴史・自然、人などとの関わりの中で作品を作る制作手法のこと。
※鳥取県は、県の文化政策として“アーティストリゾート構想”を掲げ、県内で実施されるさまざまな芸術活動を支援しています。
Tottori Geiju Festival carefully redefines the concept of Artist in Residence, with the creations of the artists living/residing in the region given meaning and place in the community down to the last detail.The artists advance their project while interacting with the community, sharing the process to its completion with the community in real time. The time and space where the arts can be experienced will be created through the collaboration between the artist and the local residents. In addition, the “School of Arts” program will be hosted, with talks, and presentations on the theme such as “arts and the surrounding environment” held by contemporary artists, art curators, and authors invarious locations throughout the region.
* Artist in Residence (AIR) is a method of making art through interaction with the culture, resources, history and community of a region that is not their usual place of residence.
*As a part of its cultural policy Tottori prefecture is envisioning "the Artist Resort Plan" and supporting various art projects.

主催:アーティストリゾートとっとり芸術祭実行委員会、鳥取県/助成:平成26年度 文化庁 地域発・文化芸術創造発信イニシアチブ/後援:中海カナダ協会

事務局:689-0712鳥取県東伯郡湯梨浜町中興寺340-1たみ2F / TEL :080-2929-1287/ Email:info@tottorigeiju.com

【参加団体】鳥の劇場運営委員会 /ことるり舎/NPO法人 養生の郷/岩美現代美術展実行委員会/暮らしとアートとコノサキ計画[米子建築塾/NPO法人こども未来ネットワーク/大山築き会(大山アニメーションプロジェクト)/くらよしAIR 3/14実行委員会(明倫AIR、灘手AIR、成徳AIR実行委員会)/因幡さんかいどう物語+NPO法人 鳥の劇場]

総合プロデューサー:中島諒人 総合ディレクター:林曉甫 アートディレクター:土屋勇太

総合プロデューサー:中島諒人

1966年鳥取県鳥取市生まれ。1990年東京大学法学部卒業。大学在学中より演劇活動を開始、卒業後東京を拠点に劇団を主宰。2003年利賀 演出家コンクールで最優秀演出家賞受賞。2004年から1年半、静岡県舞台芸術センターに所属。2006年より鳥取に劇団の拠点を移し、 “鳥の劇場”をスタート。二千年以上の歴史を持つ文化装置=演劇の本来の力を通じて、一般社会の中に演劇の居場所を作り、その素晴ら しさ・必要性が広く認識されることを目指す。

総合プロデューサーからの言葉

宮沢賢治のゴーシュが気になる。チェロを弾くのが彼の仕事。どこかの町の楽団に所属する駆け出しのプロ音楽家。が、そのたたずまいが、我々の思う“芸術家”とはちょっと違う。
生活から少し浮いた高尚な営みとしての“芸術”ではない。金のためというのもあるだろうが、それだけでもない。
ゴーシュは、深く自然とともにある。水をごくごくと飲む。バケツにくまれた冷たい水。野菜も育てる。土とともにある。弾くこと、トマトを育てること、ともに体を養う営み。精神を養う営みでもある。つらいこともあるが、別にストイックなばかりでなくともいいだろう。たのしい、楽しい、愉しいこともたくさん。
美術と生活。音楽と生活。演劇と生活。芸術と生きること、住まうこと。人口も経済力も小さい鳥取で、観る人、聞く人とともに、精神と身体の本当の充実を探したい。お金も人の数もほどほどでよい。土深く根を張り、想像の翼で自由に飛びたい。うまい水、野菜や魚を口にしながら、のんびり、力強く、誇り高く。

総合ディレクター:林曉甫

1984年東京生まれ。立命館アジア太平洋大学アジア太平洋マネジメント学部卒業。卒業後、NPO法人BEPPU PROJECTにて公共空間 や商業施設などを利用したアートプロジェクトの企画運営を行い、文化芸術を通じた地域活性化や観光振興に携わる。2013年に独立。 International Exchange Placement Programme派遣員(2009,ロンドン)、別府現代芸術フェスティバル「混浴温泉世界2012」 事務局長(2012,大分)、日印社会起業家交流事業派遣員(2012)

総合ディレクターからの言葉

自分たちの手で自分たちの生活を豊かにしていく、という基本的なことが今の時代のキーワードのひとつだと思っています。少子高齢化や地域経済の減退など様々な課題が事実として自分たちの前に横たわっているのであれば、その状況であるからこそできることを作り出し、その先に自分たちの未来を「発明」していくことは、非常にイケてることだと思います。

「芸術が身近にある日常をつくりだす」ことを目指し、それぞれの地域で活動する団体/個人が、国内外から訪れる芸術家を受入れ、各地でプロジェクトを実施します。既に自分たちの日常を自分たちの手で面白くしていこうとする人と、芸術家が各地でどんなプロジェクトが生まれるのか、総合ディレクターでありながら、一参加者としても楽しみにしています。