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〈川と路2015〉袋川の水は飲めるのか!?超ろ過装置計画。

Sep 8, 2015
〈川と路2015〉袋川の水は飲めるのか!?超ろ過装置計画。

鳥取市中心部を流れる袋川。かつては鳥取城の外堀であった歴史のある水路です。

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今年ここを舞台にプロジェクト「川と路2015」を行っているのが、鳥取市中心部の三街道(若桜街道・智頭街道・鹿野街道)の有志などからなる「因幡さんかいどう物語」。

建築家mi-ri meter(ミリメーター)を招へいして行ったイベント第一弾は、「袋川の水は飲めるのか!?超ろ過装置計画」。河原に3メートルを超える巨大なろ過装置を設置して、袋川の水を濾してみようというものです。

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イベント当日の9月5日(土)は、朝9時から組み立て開始。mi-ri meterのお二人が滞在制作中に組んだやぐらや集めた生活道具を車に積み込んで、いざ袋川へ!!

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ろ過装置は、橋の欄干に届くほどの大きさです。

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午後1時。mi-ri meterの挨拶で実験開始!

左…mi-ri meter宮口明子さん 右…mi-ri meter笠置秀紀さん

(中央は「因幡さんかいどう物語」事務局長の中野達久さん)

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橋の上から、ひもを結んだバケツをおろし、人力で水を汲み上げます。この何ともアナログな採水方法に、会場からはどよめきの声が上がっていました!

そして、水は穴を開けた、たらいの中へ…

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200人ほどのお客さんが集まり、実験を見守ります。

たらいから、ポリタンク、やかん、コンテナへ… 袋川の水は、様々な生活道具の中を次々に廻ります。

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見た目にもおもしろいユニークなろ過装置!江戸時代、袋川には生活物資などを運ぶ舟が行き交い、暮らしに欠かせない川だったことにヒントを得て制作されました。それぞれの道具の中には、砂や炭、キッチンペーパーといった炉材が層を成して入れられています。

さて、ろ過した水は、果たしてきれいになっているのでしょうか…??

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鳥取大学工学部の協力で、検査キットで「COD」「PH」「リン酸」を調べました。

何と!ろ過後は、ろ過前より色が濃く出てしまいました。袋川の水はもともと比較的きれいで、炉材を通したことで逆に汚れてしまったということでしょうか…??(今回は大腸菌の検査などしていないので、飲めるほどきれいかどうかまではわかりませんでした)

 

また、橋の上の「きなんせ広場」では「水カフェ」を開店。

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「水道水」「伏流水」「ミネラルウォーター」の飲み比べカフェです。

「伏流水」とは、地中で自然にろ過された地下水のことで、今回、袋川の上流にあたる殿ダムの地下15メートルのところで採水しました。

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さらに河原では、鳥取城北高校の皆さんが地元の小学生向けに、ペットボトルを使ったミニろ過装置作りのワークショップも開催!

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コーラとカルピスを濾してみたのですが、予想以上に透明度の高い液体にろ過されて、子ども達も大興奮でした!

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袋川を舞台にした一回目の試みは、古くから鳥取のまちの繁栄を支えてきた3つの商店街が連携し、20代~30代の若者も加わり、鳥取大学、鳥取城北高校、地元の小学生たちも協力をしてくれ、世代を超えて多様な人たち繋がり、日常の中に非日常の空間を生み出しました。

普段は雑草が生い茂り、なかなか河原まで下りることができない袋川ですが、水辺で一時を過ごし、まちなかを流れる袋川に目を向ける機会になったのではないでしょうか。今後、水辺を拓いていくための一歩となったように思います。

プロジェクトはこれからも続きます。次回は11月13日(金)~15日(日)「舟カフェ・キャラバン」。鳥取市まちなかの路地や空き地を舟型の屋台が練り歩きます。再びまちに新しい風景とコミュニケーションが生まれることでしょう。

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