ジャーナル Journal

日本海新聞連載「日常を拓くこと」―第1回―

Jan 8, 2016
日本海新聞連載「日常を拓くこと」―第1回―

鳥取県の地元紙、日本海新聞で、コラムの連載がはじまりました。

「日常を拓くこと」をテーマに、鳥取藝住祭が県内各地域で進めているプロジェクトについて、全6回でご紹介して頂きます。

初回は2015年12月19日(土)に掲載されました。

鳥取藝住祭2015総合ディレクター林暁甫さんに、鳥取藝住祭とはどんな取り組みであるのか、目指している「藝住」という社会のあり方について執筆して頂いています。

日本海新聞記事_151219林さん

・・・(以下、新聞コラムより本文転載)・・・

「日常を拓く」をコンセプトに、県内各地で活動する団体がアーティストを招聘し、アーティストと共に作品制作と発表を行った「鳥取藝住祭2015」。鳥取藝住祭が掲げる「藝住」という造語は「芸術(アート)のある住いや日常」を意味し、日常の中でアートに接し想像力や好奇心を育むことこそ、より豊かな日常をつくりだすことにつながるという意味が込められている。

私たちが活動を通して「藝住」という状態を目指す上で重要になるのが運営団体とコミュニティーの存在である。

運営団体は、アーティストの決定から作品制作で必要となる調査や交渉、環境整備、必要なボランティアや協力者を募るなど作品制作のコーディネーターとしてすべてを取り仕切ると同時に、アーティストのパートナーとして作品制作に取り組む。鳥取藝住祭は彼らの存在無くして成り立たず、アーティストと共に素晴らしい作品体験をつくり、その体験を多くの人に届け共有することで初めて「藝住」という言葉に具体的な意味が与えられると考えている。

もう一つのキーワードはコミュニティー。鳥取藝住祭に関わる運営団体同士のつながりや、地域内外にまたがるコミュニティーが生まれることで、そこが新たな企画を生み出す苗床となり、新たな可能性をつくりだしていく。実際、鳥取藝住祭を通して生まれたコミュニティーの中から新たな活動が生まれる兆しがあると知り、大変うれしい。

運営団体が立ち上げり、作品制作の過程の中で新たなコミュニティーが生成され、生まれたコミュニティーの中から新たな作品制作やビジネスがつくられ、それを運営するために新たな運営団体ができる。このようなゆるやかな大きな循環をつくりだすことこそ、鳥取藝住祭が目指すべき大きなチャレンジだと考えている。

鳥取藝住祭は、全国各地で行われているアーティストを招聘した取り組みや芸術祭に学びながらも、引き続き各地域の運営団体を軸に多くの人とつくる「藝住」の実現にこだわり活動を続けていきたい。そしてこの「藝住」の実現こそが、アートが社会に必要であることを証明することであり、そしてこれからの一つの社会のあり方であると信じている。

(鳥取藝住祭2015総合ディレクター 林 曉甫)

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