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日本海新聞連載「日常を拓くこと」―第2回―よどえアートプロジェクト(米子市淀江町)

Jan 9, 2016
日本海新聞連載「日常を拓くこと」―第2回―よどえアートプロジェクト(米子市淀江町)

日本海新聞の連載コラム「日常を拓くこと」。

第2回は米子市淀江町で今年度から取り組みをはじめた「よどえアートプロジェクト」について、企画運営を行った「淀江よりみち部」の石原奈津子さんに振り返って頂きました。

2015年12月22日(火)に掲載された記事をご紹介します。

日本海新聞記事_151222淀江(小)

・・・(以下、新聞コラムより本文転載)・・・

アーティストの視点を通して見る世界は、今まで当たり前になっていた日常の中から、美しい〝かけら〟を拾い上げるような行為に思えます。米子市淀江町は大山の懐から湧き出るたくさんの湧水群が点在し、古代遺跡が数多く存在する「水と緑と史跡のまち」です。とはいえ、この地を故郷とする地域の人々にとってはあたりまえに存在するものです。「淀江よりみち部」では、この淀江町の魅力を、地元の方々と再発見し、発信へと繋げていく事を意図して〝よどえアートプロジェクト〟の企画・運営を行いました。

テーマとしたのは「淀江」。3組のアーティストが淀江の「まちあるき」の中でイメージを膨らませ、制作へつなげていきました。そして彼らのフィルターを通した淀江をアート作品として個性豊かに表現してもらいました。

制作・発表の場となったのは、淀江町にある築90年の酒蔵「ギャラリア大正蔵」。かつて銘酒長年を醸造していた歴史ある空間の中で制作されたアート作品は身近なテーマでありながら異空間を生み出し、圧倒的な存在感を放っていました。アートを楽しむ方、建物を楽しむ方、懐かしむ方など。また子供には不思議な遊び場となったり、それぞれの楽しみ方があったようです。

オープニングイベントでは、伝統芸能である淀江さんこ節の上演、淀江出身の音楽家Yoodaのライブ。クロージングイベントではアメリカ人が見た淀江を映像で映し出す「YODOE:hometown japan」の上映を行いました。

またワークショップ「心思いを手向けにいく」では小石を選び拾い、その想いを込めた石を供えに壷神山のサイノタワの峠に向かうという、忘れられつつある縁結びの信仰を体験しました。

9日間にわたる開催の間「淀江出店横町」と題して様々な飲食の出店、淀江の物産の販売を行うなど、単なる作品鑑賞にとどまらず淀江をより深く知り・触れ・楽しむことができる“淀江にこだわるアートイベント”となりました。

このイベントを通して多くの人々と関わり共に創り上げる喜びを感じました。この共有することから生まれる楽しみ喜びなどが豊かな「まちづくり」へとつながっていったらと思います。

(淀江よりみち部代表 石原奈津子)

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